平成29年度 第66回卒業式

最終更新日:2018年3月20日

3年生の皆さん、卒業おめでとう! 保護者の皆さん、おめでとうございます。
僕自身にとっても一条高校での最後の卒業式なので未来の話をしようと思います。今とつながった未来についてです。
入学式で新入生にも問いかけましたが、今後10年、君たちが世に出る頃に一番大事な社会変化はなんだと思いますか?
それは、世界の50億人がスマホでつながり、その巨大なネットワークにAI武装したロボットがつながること。
医者の仕事も弁護士の仕事も変化します。
例えば、大学の工学部に行って自動車産業でエンジニアになりたい人がいるとします。でも、10年たったらトヨタがナンバーワンとは限らない。
電気自動車が全盛になれば電池が鍵になりますから、パナソニックが車を作っているかもしれないし、
自動車を走らせる制御システムはグーグルやアマゾンが支配している可能性もある。
そのように、社会はこれから大きく変化していきます。
でも、恐れないでください。コロンブスのサンタマリア号を胸に君たちが一条高校で磨いた「人間力」は、そうした荒波を越える力を授けてくれるでしょう。
僕が君たちに感じて欲しかったのは変化の時代はチャンスであり意識を向ければ世の中は変えられるという真実。授業でのスマホ利用も世界初の試みでした。
(1)まず食堂のラーメンを「本格シコシコ麺」に変えたら、非常に美味しくなりましたよね。行列のできる食堂に変わった。小さなことから始めればいいんです。
(2)制服も19年度からリニューアルします。校長室のマネキンを前にずいぶん君たちの意見を聞きましたが、
今先生たちとこのスタンドカラータイプとブレザーを比較検討してもらっています。
奈良は1300年の歴史を持つ街ですが、変えたらいけないということはない。東大寺も春日大社も実は少しずつ変わっているんです。
(3)最後の例はこの講堂。去年の正月明けの始業式で、初めて校長の案を示しました。
水盤はあまり評判が良くなかったのですが、その後保護者と先生方と力を合わせて耐震構造の問題を訴え、市に建て替えを決めてもらいました。
本日隣席の市長と議長に感謝です。無名の頃からの友人でオリンピックスタジアムの建築家・隈研吾氏が一肌脱いでくれました。
公共建築物に適用される通常の設計予算でです。
新聞には、この昼間の新講堂の外観が発表されましたが、今日初めて君たちに夜景がどうなるかを見せましょう・・・こんな感じになります。
奈良の現代建築には見るべきものがありませんでしたが、世界中から見学者が訪れるモニュメントになると思います。
君たちも良かったら、卒業してからバイトで5万円貯めて「想い出の椅子」のスポンサーになってください。
椅子の背板に自分の名が刻まれますから。
文句を言ってるだけでは世の中は変わらない。フロンティア精神を口で言ってるだけでも不可能を可能にすることはできません。
行動あるのみ。奈良は1300年の歴史をバックにしているから「過去へのプライド」が強すぎる。
君たちには「未来へのプライド」を胸に母港を出航して行って欲しいと思います。

ボンボヤージュ!